主な一般診療
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は遺伝的な原因と、環境中に原因がある病気とされています。遺伝的な原因があるため乾燥肌や喘息、アレルギー疾患にかかったことのある方に多く発症しますが、良い環境を作ることで発症を避けたり、症状を抑えたりすることも可能です。その他、食べ物やストレスなど様々な原因で悪くなることもあります。
乾燥肌
乾燥肌は主に5つの原因があると考えられています。その原因は洗顔・スキンケアや保湿、紫外線、老化、生活習慣と言われています。
間違った洗顔、スキンケア、保湿方法によってお肌を乾燥させてしまったり、紫外線により肌のターンオーバーが早まり、未熟な肌が出てきてしまい十分に保湿されない場合や加齢による代謝の低下、喫煙・食事・ストレスなどの生活習慣等も原因となっています。
蕁麻疹
蕁麻疹は様々な原因から症状が出やすく、食べ物、昆虫、動物の毛、金属、化学物質、お薬、温度変化、日光、汗、自然物質、ストレスや精神的負担などがあげられます。
急性蕁麻疹は1時間以内に症状が出ることが多く、その直前に何をしていたか追及することによって原因を知ることが出来ます。中には原因の分からないものもありますが、原因がわかっても毎回蕁麻疹が出るとは限りません。
虫刺され
日常的な皮膚病の一つである虫刺されは、さまざまな虫が、皮膚炎を引き起こす原因となります。カやダニ、ハチやシラミなどが特に代表的です。
やけど
やけどとは「熱傷(ねっしょう)」ともいい、熱や薬品、放射線が原因で皮膚が傷つくことをいいます。
火傷は軽度重度に関わらずきちんとケアすることが大切になります。
帯状疱疹
帯状疱疹は主に体の免疫力・抵抗力が低下して症状が出るとされています。
発症者は高齢者に多く免疫力や自然治癒力の衰えが原因と考えられます。
また、ストレスや精神的・肉体的な疲労も原因と考えられ、遺伝の原因とされています。
水虫
水虫はカビの一種の白癬菌に、皮膚の角質層が感染して起こる病気です。
白癬菌は皮膚のケラチンというタンパク質を栄養とし、高温多湿な環境を好みます。また、日常生活の中には感染しやすい原因がいくつも考えられます。 水虫は足に出来る足水虫が一般的に多く知られていますが、頭、身体、股などにも出来ます。
巻き爪
巻き爪は、先天的な遺伝も原因として考えられますが、多くは外傷や環境によるものとされています。その要因は、自分に合わない靴の使用です。日本は靴に対する意識が低く、つま先が細いものや、ヒールの高さが5センチ以上の靴などデザイン性で選ぶ傾向がある為、特に女性に多く症状が出るようです。 他にも、爪の切り方や爪の堅さ・薄さ、重いものを落としたり、サッカーなどのスポーツも原因として考えられます。爪切りの場合や爪の堅さ・薄さに関しては気づきにくい部分でもありますが、放っておくと炎症を起こし、靴下を履くにも痛いといった状態になります。
ほくろ
ほくろは生まれつき持っているとか、紫外線や外部刺激によりできるという説があります。紫外線を大量に浴びると必要以上にメラニン色素を作ったり、形成細胞が傷ついてしまい、メラニン色素や細胞が増えすぎてしまう状態になります。
うおのめ
うおのめは足にできやすく小豆ぐらいの大きさで中心に白い芯のようなものがあります。厚くなった角質がくさび状に真皮に向かって入り込むため、大きくなると圧迫により強い痛みを感じます。
芯のようなものは肉眼でも確認ができ特に刺激の多い足の裏やつま先、足の甲やペンを持つ指先にできやすいようです。
円形脱毛症
円形脱毛症とは、突然、コインのように丸く髪の毛が抜けはじめる病気です。
症状は頭部以外でも毛のある部分ならどこでも生じる可能性があり、1ヶ所のみとは限らず、多発する場合もあります。脱毛前や脱毛初期に軽い痒みや違和感を感じたり、淡く赤みが出ることもありますが、強い痛み等症状が無いため、気付きにくく他人に知らされて気付く方も多くいます。症状の数や範囲、形などによって様々な分類があります。その種類は、単発型(脱毛部位が単発のもの)、多発型(脱毛部位が複数認められるもの)、全頭型脱毛症(脱毛部位が頭部全体に拡大したもの)、汎発性脱毛症(脱毛部位が全身に拡大するもの)、蛇行状脱毛症(脱毛部位が頭髪の生え際で帯状に脱毛するもの)と多くあります。
円形脱毛症では脱毛部の毛が脱落し、無くなります。それは、成長期の毛根がリンパ球により壊されてしまうことが原因とされています。リンパ球が毛根に炎症を与える症状は、自己免疫疾患と考えられていて疲労や感染症、肉体的・精神的ストレスが要因と考えられています。
一般診療に用いる機械
パルスダイレーザー
使用用途:血管腫、毛細血管拡張症などの治療に用います。
ダイレーザーとは…血液中のヘモグロビンに選択的に吸収される波長のレーザーを照射することで様々な異常血管を効果的に治療することが可能です。また、レーザーの熱エネルギーによるダメージを抑える冷却システムがついているため、周囲組織のダメージを抑えることができます。
血管腫(赤あざ)、毛細血管拡張症(赤ら顔)治療に最もお勧めです。
ナローバンドUVB
使用用途:尋常性乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、類乾癬、菌状息肉症、悪性リンパ腫、慢性苔癬状粃糠疹の治療に用います。
ナローバンドUVBとは…白斑や乾癬などを治療する紫外線治療器です。短い期間で効果が高く、副作用にリスクが少ない保険診療治療です。病変部だけにピンポイントに施術ができる上、皮膚症状やかゆみの改善が認められます。
また、他の光線療法(PUVA、ブロードバンドUVB、ナローバンドUVB)や内服、外用剤とも併用できます。(※一部保険適応外の治療もあります)
週に1~2回の照射で症状を見ながら治療を進めていきます。