ニキビ跡

ニキビの原因

ニキビの原因

 ニキビは1.脂腺の皮脂過剰、2.毛穴での皮膚のターンオーバー(生まれ変わりのリズム)の乱れ、3.毛穴の中のアクネ菌(ニキビ菌)の増殖の3つが合わさってできます。
肌の毛孔(毛穴)の傍らには脂腺という皮脂(皮膚を潤す脂)をつくるところがあり、ここで産生される皮脂は毛穴を通って皮膚の表面に分泌されます。
 皮膚のターンオーバーが乱れると、表皮の角化がやや過剰になり、この毛孔が皮脂によってつまりやすくなります。ここからニキビがはじまります。 皮膚への刺激(化粧、汚れの落とし方が不十分、紫外線、乾燥、髪の毛などの接触、擦れや汗貯留、皮脂分解産物など)は皮膚のターンオーバーを乱します。

保険治療内容

 症状に合わせて、以下の薬を組み合わせます(保険適応)。

ビタミンB2,B6 (脂質の代謝を改善してニキビを抑えます)

漢方薬

  • 桂枝茯苓丸薏苡仁湯 ホルモンバランスを調整、生理前に悪化するニキビに
  • 荊芥連翹湯 慢性的なニキビ(にきび)に、男性のニキビに
  • 清上防風湯 紫色のとがったようなニキビに
  • 十味敗毒湯 膿をもっているニキビに
  • 排膿散及湯 膿をもっているニキビに

内服抗生剤

  • テトラサイクリン系抗生剤
  • マクロライド系抗生剤
  • ニューキノロン系抗生剤

抗生剤含有外用剤(アクアチムクリーム/ローション、ダラシンゲル)

レチノイド外用薬・過酸化ベンゾイル外用薬

治療で用いる機器

パルスダイレーザー(皮膚良性血管病変治療用レーザー装置)

 使用用途:にきび、にきび痕、血管腫、毛細血管拡張症などの治療に用います。

皮膚良性血管病変治療用レーザーとは

 血液中のヘモグロビンに選択的に吸収される波長のレーザーを照射することで様々な異常血管を効果的に治療することが可能です。また、レーザーの熱エネルギーによるダメージを抑える冷却システムがついているため、周囲組織のダメージを抑えることができます。にきび、にきび痕や血管腫(赤あざ)、毛細血管拡張症(赤ら顔)治療が可能です。

ロングパルスアレキサンドライト レーザー

 皮膚に表皮を守る冷却ガスと同時に短時間レーザー光をあてる施術です。レーザー光は冷却ガスで表皮を守りながらメラニン色素に吸収されるため、皮膚へのダメージが少なく、ダウンタイムはほとんど必要ありません。

レーザーを用いたピーリング治療

 QスイッチYAGレーザーを用いた施術です。
 肝斑にも安全性の高いレーザーを用い、ピーリング効果と代謝促進によってメラニンの排出を促します。気になる毛穴に黒い微粒子カーボン液を塗布してよく染み込ませ、その上からレーザーを照射します。レーザーは黒色に反応し、カーボンが蒸発する際の熱エネルギーが皮膚表層の角質をはがすピーリング効果を与えると共に、皮膚真皮層でのコラーゲンの生成を促し、毛穴を引き締めることもできます。1回の施術で薬剤を塗布して行うケミカルピーリングの数回分と同じくらいの効果が得られます。

ケミカルピーリング

 ケミカルピーリングは皮膚に薬剤を外用して古い角質を除去して新陳代謝を促し、新しく美しい肌を再生させる施術です。当院では、刺激の少ないサリチル酸マクロゴールを用いたケミカルピーリングを採用しています。普通のピーリングより効果がずっと高く、真皮のコラーゲン産生を高める信号が送られ、肌のハリ・弾力をアップさせます。イオン導入前に行うことで、よりイオン導入の効果を高めることが出来ます。

イオン導入

 当院では、ビタミンCとトラネキサム酸の二種のイオン導入を行っています。イオン導入は、皮膚に微弱な電流を流すことで、水溶性の成分を皮膚内に効果的に導入する施術です。ローションとして塗布する場合に比べ、30~100倍も肌への浸透率がアップします。ピーリング後のイオン導入は、肌のバリア機能が緩められているため、ダイレクトに肌へ成分を届けることが出来ます。イオン導入前にピーリングを行うことで、よりイオン導入の効果を高めることが出来ます。